ALARM a la mode

松任谷由実( Matsutoya Yumi ) ALARM a la mode歌詞
1.Holiday in Acapulco

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

どれくらい眠ったかしら
機内のアナウンスは陽気なスパニッシュ
100萬の夜景が
ほら、海に浮かぶアカプルコへ

白いヴェランダ 熱い風 hum hum
石の噴水エル・パティオ hum hum
マリアッチのリズムを 夜通しきかせて
月明かりで手紙書くのhum hum
ちょっと思い出したように hum hum
あなたを忘れる途中
ホリデイは アカプルコ

渚で手を握り合う
ツアーの老夫婦はまるでハネムーン
あなたと旅したかった
いつかあんな風に でも もうだめね

青いダリアの髪飾り hum hum
云い寄って来る男たち hum hum
どんなに誉めたって その手にゃ乗らない
冷えたテキーラひと息に hum hum
夜のスコールかけ出せば hum hum
プールサイドは虹色
憧れの アカプルコ

ドアのキイを回して パタンと閉めた
散かった荷物とひとりの私

観光馬車のお迎えに hum hum
ナイトクラブの舞踏会 hum hum
マリアッチのリズムで 教会の鐘が鳴る
皮のサンダルソンブレロ hum hum
安くされてもいらないわ hum hum
お土産買うあてもない
ホリデイは アカプルコ


2.ジェラシーと云う名の悪夢

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

真夜中のビデオ 追いつめられて叫ぶヒロイン
灯り消した部屋でひざを抱える私も同じ

Non-stop Dream つれ出してここから
燃えるジェラシーの罠から

ああ これも映画なら
悪夢はやがて終わるのに

Can't stop playin' it
巻き戻す何度も 彼を信じてた場面へ

彼女は弾たれて サイレンの中運び出される
離れてゆくことが正しいのなら なぜ出会ったの

Non-stop Dream ふり向いちゃいけない
つらい思い出はいらない

ああ これも映画なら
悪夢はやがて消えるから

忘れてしまえば ただの幻なの
だから恐れずに続けて

Can't stop playin' it
早送り何度も 明日へ走り出す場面へ

ああ これが本当なら
次のシナリオを教えてよ

Non-stop Dream つれ出してここから
燃えるジェラシーの罠から


3.パジャマにレインコート

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

夢の中のきみは なぜか泣いてた
このまま離れてゆく気がした
朝は 仄白く
雨は 音も無く
かすかに海の匂いがした

長い電話ももう しなくなったね
いつだって会えると笑って
うそは 黙ること
うそは 心が叫んでも
何もきかないこと

愛はたよりなく積もって
時はどこからか訪れ
そっと砂模様吹き消してゆく

うそは 責めぬこと
うそは 涙があふれても
許してしまうこと

光る アスファルト
浮かぶ 面影を
探すよ パジャマにレインコートで


4.白い服、白い靴

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

地下鉄で肩をたたかれた
すっかり見違えてしまったあなた
元気です 次は乗り替えね
先に降りるのがつまらなかった

今はもう大切な人がいるのと
云えなかったの
楽しかったの
来週会うこと約束したの あなたと Hu hu hu hu

さあ 明日は何を着てゆこう
ゆうべ何度も鏡に向った
白い服 白いロウヒール
結構 似合うと思って決めた

目覚めて外を見たらひどい雨降り
何も云えずに
服をたたんだ
予定ができたと電話を切った 雨降り
雨降り Hu hu hu hu


5.土曜日は大キライ

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

さっきまで泣いていた瞳に
映る街はプリズム
少しほっといて欲しかったのに
誘いの電話にのせられて
はずむ 心 土曜日は大キライ
次の恋を予感させるから

あっ そこの店はダメ 今日あたり
前の彼が来るわ
ちょっと目立たずに 角をすりぬけ
流行のビートにのみ込まれる
みんな出会う 土曜日は大キライ
恋の傷を笑いとばすから

空車の渋滞 夜明けはもうすぐ

踊るライト 土曜日は大キライ
次の恋を予感させるから

さっきまで泣いていた私を
うかれさせる土曜日 だからキライ


6.ホライズンを追いかけて

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

暮れなずむ海をみたような
気がした砂の彼方
消えてゆく陽炎の中を
追いかけようホライズン
瑠璃色が沈んでも
夕闇の冷たさに心まで凍えても

L'aventure いくど導標失くし いくど道を戻り
L'aventure ついてゆくわずっと 幕は開いたばかり

たえまなく喘ぐエンジンが
幻覚 運んで来る
眠りそうになったら頬を叩いて
大声でお互いを呼び合うの
苦しくてこれ以上進めなく思えても

L'aventure いくど嵐に巻かれ いくど足をとられ
L'aventure 辿り着くわきっと 私達のゴール
L'aventure 遠く離れ 出会い 笑いながら泣いて
L'aventure 走りきるわきっと 幕が降りる日まで


7.Autumn Park

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

見つめさせて少し あなたの瞳の奥を
オールを漕ぐ水の輪の
きらめき映したその向こうを

どちらか先にいつかこの世を去る日が来ても
大好きなまなざしを
私はずっと覚えていたい

水鳥も雲も私達といっしょに浮かぶ

今日の日がゆっくり
過ぎてゆく 音も無く
離れゆく時へと 少しづつ

あなたと会えなくなる 運命は思いつかない
どうしても どうしても
今 私には思いつかない

金色の夕映え讃えるように色づく木々

今日の日はゆっくり
燃え尽きる 知らぬまに
離れゆく時へと 少しづつ

いつか生まれ変わり 別の人になっても
あなたを探してる 私を見つけて

コートの腕をくみ 辺りを歩く恋人達

今日の日をありがとう
或る午後の 或る Autumn Park
今日の日を心にいつまでも


8.20 minutes

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

約束のロータリーであなたを目で探す
20分も過ぎたのに まだ待たせるつもり

さっきから見ているわ
にやけたあいつが話しかけて来る

最初はきこえないふり 雑誌をめくってた
しつこくしたって無駄よ ぐっとにらみつける

けれどひるみもせずに
あきれたこいつは肩に手をかける

はやくあらわれてよ あなたどこにいるの
これじゃ物欲しそうなただの女じゃない

夕方の人のなみにだんだん目が回る
私スキだらけかしら どこか目立つかしら

なぜ名前知ってるの
なんだかこのひと見覚えがあるの

いやだ久しぶりね 待って思い出すわ
たしか同じクラス はやくそう云ってよ

はやくあらわれてよ あなたどこにいるの
これじゃ自惚れてる馬鹿な女じゃない


9.3-Dのクリスマスカード

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

もしも雪の国が
私のふるさとだったらいいな どうしても
そして丘の上の
レンガ造りの家ならばいいな
煙突が高ければいいな
どこからでもわかる

屋根に上って遠くを見わたせば
空がシュガーをふるいにかけている
イヴの夜までに間にあうように
Christmas Cake

もしも雪の国に
あなたと帰ってゆけたらいいな 二人して
そしてドアを開けて
両親に会ってくれたらいいな
ほほえんでテーブルについて
プレゼントをほどく

汽車は凍った小川を横切って
広い銀色野原を急いでる
まるで立体の
Christmas card

それはあなたからもらったはじめての
不思議なカードの向こうの雪景色

屋根に上って遠くを見わたせば
空がシュガーをふるいにかけている

汽車は凍った小川を横切って
広い銀色野原を急いでる


10.さよならハリケーン

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

泣き叫ぶ風の中を
海辺まで乗せて行って
横殴りの雨 顔にうけながら
あなたと高潮を見たいの すぐ

話したいことがあるの
いつからか覚悟してた
こわさを知らないあの頃のように
抱き上げて フェンス越えさせて
あなたはハリケーン いとしいハリケーン
私の胸を砕いていって

ひとことも口をきかず
思い出を数えだすわ
いっそ思いきり肩をゆさぶって
責めたらまた愛し合えるの
私はハリケーン 激しいハリケーン
何も残さずかけぬけて行く
さよならハリケーン 私のハリケーン
どこへ行こうとふり向かないで

あなたはハリケーン いとしいハリケーン
(どこへ行こうと)
さよならハリケーン 私のハリケーン
(ふり向かないで)
あなたはハリケーン いとしいハリケーン
(どこへ行こうと)
さよならハリケーン 私のハリケーン…